僕らにとって、テレビは魔法の箱・・・
まだテレビは食堂や銭湯など人が集まる所にしか置いてなかった昭和30年。

ある日、学校から帰ると部屋の中に威張ったようにドンと居座っている奴がいた!テレビだ!!
我が家にテレビがやって来た。
スイッチを入れたが画面は砂嵐・・・当時は、番組を流す時間帯が決まっていた。
テレビの前に座って砂嵐の画面を眺めていると、やがて丸いレコード盤みたいなのが現れる、テストパターンだ・・・
その日から、ラジオに代わってテレビが娯楽の主導権を握った!

ブラウン管の中に映し出された早撃ちのガンマンや仮面をかぶった正義の使者は僕らのヒーローだった。
歌と笑いのバラエティ番組、ブラウン管の奥からこっちを見つめている謎と恐怖のミステリードラマ・・・
テレビは僕らを一日中釘付けにした。