サウジアラビアの西北部に位置するタイマー・オアシス(Tamya Oasis)に、アル・ナスラと呼ばれる不思議な巨石がある。
高さ9メートル、幅7.6メートルの巨石で、真ん中をレーザー光線を使って人工的に分割されたかのように、きれいに割れている。
1883年に探検家によって発見されたこの巨石の謎は未だに解明されていない。
巨石を支える細い足の部分は絶妙なバランスを保ちながら、互いにぶつかって倒れることなく何世紀に渡って立っている。
表面もまっすぐに切り取られ、表面に描かれた人や馬の壁画と文字は何を意味するのかわかっていない。
アル・ナスラのこの地には、以前、高度な文明が存在し、レーザー光線で分断したかのような高精度な技術があったのだろうか?
誰が何のために切断したのか・・・・・?
多くの地質学者は、分裂には地殻変動という自然の原因があると考えている。
ブリストル大学の地質学者チェリー・ルイス氏は、「凍結融解作用」という自然現象が原因という。
岩の小さなヒビに水が入り気温が低下すると、凍りついて膨張し、ヒビが少しだけ広がる。
気温が上がって氷が解けると、ヒビのさらに奥深くにまで水が進入する。
これを何千年、何万年と繰り返すうちに、ついには真っ二つに割れてしまうのだ。
しかし、これも一つの仮説で、まだ完全に解明されてはない。
巨石の裏側も不思議な形をしている。
https://www.youtube.com/watch?v=Ax_EZqrHvLs