1988年、ロシアの昆虫学者ヴィクトル・S・グレベニコフ教授は、昆虫の殻の構造と組成を詳細に調べました。
その結果、彼は昆虫の殻には、従来の材料では見られない特異な構造と組成が存在することを発見したのです。
これらの特異な構造と組成を持つ昆虫の殻は、微小な空洞構造を持っていて、この空洞構造が原子核の周りを回る電子の振動によって、重力を打ち消すような電磁場が生み出されるという仮説を主張しました。
グレベニコフ教授の反重力装置は、昆虫の殻に金属の線を張り巡らせたもので、この線に電流を流すことで反重力を発生させることができます。グレベニコフ教授は、この装置の実験で、20グラムの物体が浮き上がっていることを確認しました。
また、反重力が作用する重力場に存在する物体は、完全または部分的に視覚できなくなるか、ゆがんで見える現象も発見しました。
★昆虫の殻が反重力を発生させる原理
電子の振動は、光子と呼ばれる粒子として放出させ、この光子が反重力を発生させると考えました。
光子は、質量とエネルギーを持つ粒子です。
光子が物体にぶつかると、物体は反対方向に反発する力を受けます。
この力こそが、反重力であると言うのです。
★グレベニコフ教授の反重力装置の実験結果
グレベニコフ教授は、この原理に基づいた反重力装置の実験を行いました。
実験では、昆虫の殻に金属の線を張り巡らせ、この線に電流を流しました。
その結果、20グラムの物体が浮き上がっていることを確認しました。
この実験結果は、グレベニコフ教授の反重力装置が、実際に反重力を発生させていることを示しています。
また、反重力が作用する重力場に存在する物体は、完全または部分的に視覚できなくなるか、ゆがんで見える現象も発見しました。
■1990年3月17日に博士が行った初飛行
グレベニコフ教授は、誰もいない農業科学アカデミーの敷地内で飛行実験をしました。
しかし、離陸後に目眩に襲われ、制御を失って町の中心部へと飛んで行ったといいます。
制御不能な予期せぬアクシデントでグレベニコフ教授は、パネル・ブロック部の緊急調整でなんとかコントロールを取り戻し、空港方向に少し進んでから、彼は方向を変えて自宅に戻りました。
視覚性に関しては、あえて人に近づいて、自分が目撃されるかどうか何度も試みています。
森の端で遊んでいる3人の子供たちに至近距離まで降下して近づいてみたこともありました。
ほとんどの場合、プラットフォームと彼自身の影も投射されず、彼が気づかれることはありませんでした。
■操縦方法は、パネル・ブロック部の角度を調整することで、機首を上げ下げする事が出来ます。
動力源は甲虫の殻の特性を利用した、新開発の電池だと言われています。
ハンドル部分から下に伸びた2本のコードは、オートバイのクラッチとブレーキのようなものだという。
片方が前方にある翼板を制御し、もう一方は後方の翼板を制御します。
前後両方の翼板を全開にすると、真上に急上昇します。
前方に水平移動する際には、前方側の翼板を半分閉じます。
それによって前傾して、「前方に落ちる」感覚で、前進可能となります。
上昇する高度や、浮上させる重量の調整は、内部に埋め込まれた昆虫の殻の数で決まります。
ちなみに、グレベニコフ博士は、高度300メートルまで上昇できるだけの数の昆虫の殻を入れていたと言われています。
その後、1999年頃からグレベニコフ教授は体調を崩して入院しました。
入院の間、彼は多くの人々から取材を受けていましたが、具体的な昆虫の名前を公表するとその虫が絶滅するおそれがあるため、決して明かしませんでした。
また、反重力プラットフォームも、自分自身でハンマーを使って粉々に破壊してしまいました。
そして、2001年4月10日、彼は「6本足の友達なしに我々は何もできない。自然と共に生きれば、似たような装置は、すぐに手に入れることができる。自然を守らなければ、もちろんそのような装置も手に入らない」の言葉を残したまま、74歳にしてこの世を去りました。
エジプトのピラミッドや、標高約2400メートルの高地に佇むペルーのマチュピチュ遺跡。
これらの建造物には、現代の科学では到底説明できない謎が潜んでいます。
それは、巨石をどのように運搬し、積み上げたのかという疑問です。
ピラミッドの巨石は、約230万トンから260万トンにも達します。
マチュピチュ遺跡では、切り出した巨石を、急勾配の山道を運び上げ、精密に組み合わせて建造されているのです。
現代の技術をもってしても、容易ではない作業なのです。
古代の人々は、反重力で巨石を操ったのでしょうか?
ロシアの昆虫学者ヴィクトル・S・グレベニコフ教授は、失われた技術を偶然にも発見したのでしょうか?
しかし、グレベニコフ教授の仮説は、科学界では広く受け入れられていません。
彼の研究は、学術誌に掲載されることはなく、論文は、科学的な根拠が不足しているという批判を受けています。
そして、密かに囁かれているのは、グレベニコフ教授は亡くなる2年前、仲間の科学者に重力プラットフォームは機能しなかったと打ち明けていたと言います。
浮いている写真もガラス瓶を使った捏造だとも言っています。