1958年2月8日有楽町日劇で、「第1回ウエスタン・カーニバル」が開催された。
それは新しい音楽の始まりだった、アメリカで生まれたROCK'N'ROLLが日本に上陸、あっと言う間にロカビリーブームが日本を覆った!
それまでのウエスタンバンドも一斉にロカビリーに転向。
平尾昌晃、ミッキー・カーチス、山下敬二郎らロカビリー3人男を中心に歌う曲はほとんどがアメリカの曲のカヴァーだった。

 有楽町日劇

★1958年主な出来事 2/14初のバレンタインチョコレート販売。3/9関門トンネル開通 。11/27皇太子(現=天皇)婚約。12/1一万円札発行。12/23東京タワー完成。

★流行っていた歌・・・・・・
監獄ロック/小坂一也
ダイアナ/平尾昌晃
ダイナマイトが150屯/小林旭
嵐を呼ぶ男/石原裕次郎
星は何でも知っている/平尾昌章
おーい中村君/若原一郎
夕焼けとんび/三橋美智也

何時の時代でもそうだが、当時としては過激なロカビリーは社会的排斥運動により衰退していくなか、明るくて軽やかなポップスが流行しはじめた。

1959年、双子のデュエット ザ・ピーナッツが「可愛い花」でデビュー。
女性トリオのスリーキャッツ、中学生でデビューの弘田三枝子など、女性シンガー進出の基盤がつくられた。
スリーキャッツの「黄色いサクランボ」は うっふ〜ん が刺激的ということで放送禁止になった。
 
日本語歌詞の和訳ポップス
 

24000回のキス(コニー・フランシス/藤木孝)/アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト(エルビス・プレスリー/山下敬二郎)/アイドルを探せ(シルビー・バルタン/ザ・ピーナッツ)/ヴァケーション(コニー・フランシス/伊東ゆかり)/電話でキッス(ポール・アンカ/飯田久彦) /おお!キャロル(ニール・セダカ/山下敬二郎) /カラーに口紅(コニー・フランシス/ローレン中野)/グッド・ラック・チャーム(エルビス・プレスリー/ほりまさゆき) /グッドバイ・ジョー(アルマ・コーガン/坂本九&パラダイスキング)/クレイジー・ラブ(ポール・アンカ/平尾昌晃)/この胸のときめき(エルビス・プレスリー/梓みちよ)/恋の片道切符(ニール・セダカ/平尾昌晃)/サンライト・ツイスト(ジャンニ・モランディ/木の実ナナ) /シェリー(フォー・シーズンズ/ザ・ピーナッツ)/ジョニー・エンジェル(シェリー・フェブレー/森山加代子)/すてきなメモリー(ジョニー・ソマーズ/梓みちよ)/スピーディー・ゴンザレス(パット・ブーン/伊藤アイコ)/そよ風にのって(マージョリー・ノエル/伊東ゆかり)/ダイアナ(ポール・アンカ/平尾昌晃)/ナポリは恋人(ジリオラ・チンクエッティ/伊東ゆかり)/ネイビー・ブルー(ダイアン・リネイ/伊東ゆかり)/ハロー・メリー・ルー (リッキー・ネルソン/ザ・ピーナッツ)/ビー・マイ・ベイビー(ロネッツ/伊東ゆかり)/ブーベの恋人(サウンド・トラック/ザ・ピーナッツ)/ペパーミント・ツイスト(ジョイ・ディー&スターライターズ/藤木孝)/ポケット・トランジスター(アルマ・コーガン/伊東ゆかり)/マイ・ホーム・タウン(ポール・アンカ/ザ・ピーナッツ)/ミスター・ベースマン(ジョニー・シンバル/ダニー飯田とパラダイス・キング)/ヤング・ワン(クリフ・リチャード/紀本ヨシオ)/ラブ・ミー・テンダー(エルビス・プレスリー/ミッキー・カーチス)/リトル・ダーリン(ザ・ダイアモンズ/平尾昌晃)/ルイジアナ・ママ ( ジーン ・ ピットニー/飯田久彦 ) /ロリポップ(コーデッツ/伊東ゆかり)/内気なジョニー(ジョニー・ソマーズ/ザ・ピーナッツ)/可愛いベイビー(コニー・フランシス/伊東ゆかり)/君に涙とほほえみを(ボビー・ソロ /布施明)/夢みるシャンソン人形(フランス・ギャル/ミッチー・サハラ)/片目のジャック( ジョニー・バーネット/克美しげる)/悲しき16才(キャシー・リンデン/ザ・ピーナッツ)/悲しきインディアン(ジョニー・プレストン/平尾昌晃)/悲しきカンガルー(パット・ブーン/ザ・ピーナッツ)/悲しき少年兵(ジョニー・デアフィールド/藤木孝)/悲しき街角(デル・シャノン/飯田久彦)/悲しき雨音(カスケーズ/ザ・ピーナッツ)/愛さずにはいられない(エルヴイス・プレスリー/鹿内タカシ)/渚のデイト(コニー・フランシス/伊東ゆかり)/砂に消えた涙(ミーナ/伊東ゆかり)/花のささやき(ウイルマ・ゴイク/伊東ゆかり)/霧の中のジョニー(ジョン・レイトン/克美しげる)

テレビの普及により和訳ポップスがお茶の間に進出、ザ・ヒットパレードなど音楽番組も増加した。

時代はラジオからテレビにかわり、ルックスも人気の要素になった。
1962年、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりをはじめ森山加代子、田代みどり、斉藤チャ子などティーンエイジ・アイドルが続々登場。
男性歌手もロカビリーから転向した鹿内タカシ、飯田久彦、鈴木やすし、ジェリー藤尾・・・コーラスグループのダニー飯田とパラダイス・キングは坂本九や九重佑三子の参加で人気を集めた。
ポップス時代は日本独自のリズムも生み、ベンチャーズやビートルズの登場を迎えようとしていた。